jim

ジム・ロジャーズの生い立ち

かつてジョージ・ソロス氏とともに立ち上げたヘッジファンドで大成功し、世界の大投資家の一人として名高いジム・ロジャーズ氏。彼の生い立ちを見てみましょう。

投資家になるまで

tyuugokunojidai
ジム・ロジャーズは1942年10月19日にアメリカのアラバマ州で生まれました。エール大学に入学し、卒業を控え進路に迷っていた時に、証券会社の面接者と意気投合し、そこで働くことを決めたのが投資との接点の始まりでした。
しかし、当時オックスフォード大学に行くことを決めていた彼は、その証券会社で夏の間だけ働かせてほしいと頼み込み、特別に認めてもらいました。
当時は株式と債券の違いすら分からなかった彼も、頭を働かせて世の中の動きに注目するというこの仕事に魅了されました。
その後、オックスフォード大学を卒業し、除隊後、複数の証券会社に勤めてアナリストとしての腕を磨いていきました。

ジョージ・ソロス氏とヘッジファンドの運用をスタート

jyo-ji
1969年、知り合ったジョージ・ソロス氏と共同で投資ファンドを設立し、1980年末までパートナーとして活躍しました。ジム・ロジャーズが調査、ジョージ・ソロスがトレーディングを担当するスタイルで始まったこのファンドは、1970年から1980年末までの10年間で、4,200%という驚異的な成績を残しました。
そして、ジム・ロジャーズは1980年末にヘッジファンドを辞め、同時に引退をしています。

引退後~「冒険投資家」として

sekaidaihakken
 ジョージ・ソロス氏と共同設立したファンドを去ったジム・ロジャーズは、自己資金の運用を行うようになり、その後、何度か世界旅行をしています。中でも、1990年~1992年に世界6大陸をオートバイで走破、1999年~2002年には改造したメルセデス・ベンツで116か国を旅し、どちらもギネスブックに記録されました。こうして世界各国を旅行して得た情報を元に投資を行っていたことから、「冒険投資家」や「金融界のインディ・ジョーンズ」などと呼ばれるようになりました。
 1990年代には原油や金属、小麦などの一次産品(コモディティ)の価格が上昇する時代がやってくると予想し、自身の商品市場指数を開発したり、早くから中国の時代がやってくるとの予想を元に中国株への投資を推奨するなど、引退後も積極的に投資活動を続けており、現在も著名投資家として数々のコメントを残しています。
2007年よりこれからはアジアの時代がやってくるとし、ニューヨークからシンガポールに移住し、娘に中国語を学ばせています。

ジム・ロジャーズの投資手法

ジム・ロジャーズが世界の偉大な投資家として名を馳せたのは、やはりジョージ・ソロスとのファンドでの大成功でした。では、10年で4,200%と言われている驚異の成績を残せたのはなぜだったのでしょうか。彼の投資手法について見ていきましょう。

ヘッジファンドの先駆者

haborome
ジム・ロジャーズの投資手法は、「グローバル・マクロの先駆け」とも呼ばれています。「グローバル・マクロ」とは、一言でいうと、世界の経済動向を調査し、株でも債券でも通貨でも、上昇・下落・横ばいの方向性を捉え、あらゆる取引手法を駆使して利益を狙う、いわば「何でもあり」のファンドを指します。
例えば、原油価格が下落するという見通しが立った時に、物価の上昇が下がることでアメリカの金利が下がると予想してアメリカ国債を買い、一方で原油価格の下落で景気が悪化すると見込まれる産油国ロシアの通貨ルーブルを売って下落に賭ける、というように、世界のあらゆる資産をあらゆる方法で売買して利益獲得を目指すような運用を行います。

先述のファンドの運用において、ジム・ロジャーズは長期的な変化に着目して投資を行っていたとされます。例えば、業界不振で経営危機が起き、代表的な企業が数社倒産しているような状況下の産業で、何か些細な変化があれば底入れが近いと判断し、その企業の株を買う。もしくはその反対で、人気沸騰して株価が大きく上昇している産業が、悪い方向に転換するタイミングを調べ、その企業の株を空売りする、といったように、徹底した調査に基づいて、市場の流れが方向転換する可能性に賭ける「逆張り」の投資を中心に行っていました。

注目されていない国への投資

 また、「長期的な変化に着目する」というジム・ロジャーズの投資手法において、有名ななのは、外国(米国外)への投資です。
1980年代、内戦の危機から立ち直ったばかりのポルトガルや、たった9銘柄の株式しか証券取引所に上場されていなかったオーストリア、世界中を旅した際に立ち寄ったボツワナ(アフリカ)などがあります。
これらは、証券会社が投資をおすすめしないというアドバイスを振り切り、実際の環境を自分の目で確かめ、判断することで成功しています。その国の経済環境が良好であるにも関わらず、十分かつ正確な情報が多くの人に行き渡っていないがために割安に放置されている市場に目を付け、入念な調査を行った上で投資を行う、そして周囲がそれに気づき、投資を始めた時には手じまいして利益を手にする、というのが彼の成功パターンの一つだと言えます。

ジム・ロジャーズの名言ベスト7選

世界で大成功した投資家の一人、ジム・ロジャーズの名言を見ていきましょう。

名言その1

ジムジム

「投資家として成功したいなら、投資の神様といわれている人々の話を聞くよりも、歴史や哲学を学んだほうがいい。」


★コメント★
テクニックを学ぶよりは、より歴史や哲学を通じて、より普遍的な内容を身に付け、自分の頭で考えることの重要性を説いている言葉です。

名言その2

ジムジム

「数字や資料を読み、その会社や国のことについて徹底的に調べる。それが面倒なら投資なんてしない方がいい。調査するうえで、情熱はとても需要な要素です。粘り強さに加えて、情熱がなければ成功はできないでしょう。」


★コメント★
徹底的な調査を通じて成功を収めたジム・ロジャーズならではの名言です。

名言その3

ジムジム

「みな勘違いをしています。何もしないことが一番賢明という場合が時としてあるのです。類い稀な成功を収めた投資家たちは、実は大半の時間をなにもせずに過ごしています。」


★コメント★
「休むも相場」という言葉もあるとおり、確信が持てない時は何もしないことが、結局お金を守ることにつながるという言葉です。

名言その4

ジムジム

「自分の目で世界を見て回ることも大切です。私は2度世界一周の旅をして冒険投資家と呼ばれていますが、いま、その経験が大いに役に立っています。次は中国の時代が来ると確信したのも、88年にバイクで中国を横断し、そこに潜む可能性を肌で感じたからです。テレビや雑誌、インターネットで得られる知識や情報に頼ってはいけません。」


★コメント★
ジム・ロジャーズは現在もテレビを見ていないのだとか。また、インターネット上で得た情報で世の中を理解したと思っている人の視野は狭い、ともコメントしています。自分で経験し、考えることの大切さを説いています。

名言その5

ジムジム

「自分で調べた会社の株を買いなさい。さもなければ、家で映画を見ている方がいい。」


★コメント★
他人からの情報を信じて投資するのではなく、自分で調べ、自分で考えて投資を行いなさいという言葉です。

名言その6

ジムジム

「社長から得たインサイダー情報で投資すれば、あなたは有り金の半分を失うでしょう。会長から得たものであればすべてを失うでしょう」


★コメント★
インサイダー情報自体が誤りであったり、途中で捻じ曲げられてしまっている可能性があることから、インサイダー情報などあてにして儲けることなどできないという彼の主張です。

名言その7

ジムジム

「投資をしていると、歩みを止めることはできません。常にもっと多くのことを学ぼうとし続けなければならないのです。」


(コメント)
現在70歳を過ぎても投資家として数々のコメントを残しているジム・ロジャーズですが、この学ぶことへの貪欲さが成功の秘訣なのかもしれません。

ジム・ロジャーズについての個人的見解

 驚異的な実績を残したジム・ロジャーズですが、最近の発言では予想が外れていることが多いという指摘があります。しかし、彼の投資スタンスは「逆張り」という、多数派と反対の方向に動いて利益を得る投資スタイルであり、予想が外れることが往々にしてある、リスクの高い投資スタイルです。
もしくは、誰も注目していない時に投資を開始するということは、彼の発言や見通しが世の中に注目されている頃には、彼はすでにそれなりの利益を手にしている可能性があるということです。したがって、常に彼の発言を真似して投資を行っても、利益を得られる可能性は低いかもしれません。その発言を見かけているときには彼はすでに利益を確定させ、手仕舞いしている可能性もあるのです。

しかし、彼の投資行動は参考にならなかったとしても、彼の考え方から多くを学ぶことができるように思われます。とにかく徹底的に調査をして、誰も目を付けていないところにチャンスを見出す、そして、必ず自分の頭で考えるということを彼は主張し続けています。また、彼がどうやって成功したのか、そのプロセスをよく追うことで、自身の投資のヒントになると思われます。

不動産投資も考えなきゃダメですね、
WEB参照:マンション査定ならアパガイド